ステージLOVE

芸術の秋ですね。

あ、食欲の秋ですね。

そうそう、運動の秋でもありますね。
秋はきっと、欲望に忠実になる季節なのでしょう。

私は子供の頃から声楽家の母によく「音楽会」に連れて行ってもらいました。
ありとあらゆるジャンルの音楽を聞かせてもらった気がします。
また音楽大学時代には、それこそ、毎週のようにコンサートに通っていました。
今でも、時間を見つけては、面白そうなステージに出かけていきます。

そのほとんどが、ナマオト。
私はマイクを通さない生の音が、大好きです。
オペラ、歌舞伎、声楽、オーケストラ、能など...。

その中でも、人の声が一番好きです。
「歌」は人並み外れた努力と、生まれ持った感性で織り成す、人の体を楽器とした芸術だと思います。

先日マリエッラ・デヴィーアのアリアコンサートに行ってまいりました。

日本公演が多いせいか、彼女の歌を聞くのは、かれこれ5回以上。
彼女は日本人が大好きな、繊細で響きを重視した、慎ましやかで控えめな演奏をします。

「ノルマ」の"清らかな女神"のアジリタは素晴らしく、
また、「ラ・ボエム」ミミとロドルフォの二重唱は、最後の高音が素晴らしかったです。

実をいうと、毎回、彼女の演奏で消化不良を起こしてしまいます。
テクニックを重視したせいか、私にはエモーションが感じられないのです。

しかし、今回のコンサートのアンコールで歌った日本歌曲「初恋」は素晴らしかった。
胸をギュッとつかまれるような、本当に、初恋を思い出すような演奏でした。

あー、今思い出してもドキドキが。

このような経験をするために、私は色々なステージに足を運ぶのでしょう。


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